熊本でのとあるお話

女性は日常の「暮らし自体」を大事にします。

たわいもないおしゃべりだったり、

身近にある食材で美味しいものを作ったり、

美味しいものを食べて笑ったりと・・・

その一つ一つの積み重ねが大事なんですね。

 

この延長上で、「地域づくり」も参加していらっしゃいます。

 

 

昨年のこと・・・

私は、地域づくりの全国大会が熊本で

開催されたのに参加しました。

 

その時のことを少しお話します。

 

 

あるご夫婦のお話です。

ご主人は、以前は会社勤めで営業職でした。

毎晩、お付き合いと称して、午前様。

土日も祝日も接待だのおつきあいだので

家にほとんどいなかったそうです。

奥様に「少しは家にいて欲しい」と言われても、

ご主人の方は、自分自身と家庭を犠牲にして働かないと

やっていけないと思い込んでいて、

この状態が当たり前!

家族の方が理解してくれない、

自分は自分なりに一生懸命働いているんだ

気持ちの中にありました。

 

こんな状態ですから、家庭内もぎくしゃくしていました。

顔を合わせれば、奥様の方も用事と文句になってしまうし、

それが嫌だから更にご主人の方は、家にいない時間を

多くしようという行動になってしまいます。

 

 

そんな中で奥様の方は、自宅で「農家民宿」を始めました。

 

自分のところで採れるお野菜やお米を調理し、

その中に郷土料理もメニューに入れて振舞う。

もちろん、その地元でしか食べられないお野菜なども、

お料理の中に入っています。

 

地元の「おふくろの味」で、家庭料理です。

お食事が終わると、奥様とお客様は一緒に

お茶したり、お酒を呑んだりして、

色んな談議に花を咲かせます。

奥様の体験のこと、お客様の体験したこと、

人生のこと、地元のこと、親子関係のこと、

家族のこと・・・

 

それは何も「特別な話」ではなくて、

暮らしの中のお話です。

 

「農家民宿」ですから、「農業体験」が組み込まれています。

農家民宿について

「農家民宿」についての詳しくはコチラをご覧ください。

 

お客様と一緒に、その日の夕食や次の日の朝食で使う

お野菜などを一緒に採ってきたりの体験をします。

もちろん実際に農業の体験をしてみたりもあります。

 

 

奥様は生き生きとしだしました。

そして、ご主人の方も、

奥様が楽しそうにお客様とお話をしていたり、

お客様が歓んでいる姿を見かけていくうちに、

段々と興味が湧いてきました。

 

そこではたと考えたそうです。

 

自分はこんな人生を歩みたかったのか?

大事なことを置き去りにしていたのではないか?

 

後にご主人は仕事を辞めて、

奥様とご一緒に農家民宿経営に参加します。

 

お客様に地元の素敵な穴場をご紹介したり、

一緒に「ゆずこしょう」づくりの体験会をしたり、

毎日が「自分らしく」楽しくなってきました。

 

自分の家庭のこともゆったりと

見つめられるようになっていきました。

 

家族と一緒に過ごせることが

しみじみとありがたく思えるようになりました。

 

今ではご夫婦仲良く「農家民宿」の経営を通して、

地域づくりの活動も楽しんでいらっしゃいます。

 

 

人は正直です。

無理して自分が犠牲になって働くことよりも、

楽しく自分らしく無理なく働く方を選びます。

 

自分が生まれ育った土地で稼げるすべがあれば、

若者は地元を離れません。

 

本当は「特別な何か」を求めたいのではなくて、

自分自身が幸せと内側から感じられる日々が

欲しいのです。

「特別な何か」を求めてしまうのは、

これがあれば幸せを埋められると思い込むからです。

しかし、代償のものでしかないのです。

 

暮らし自体を大事にしていきたいという、女性の気持ちが、

これからはキーワードになっていくと思っています。

 

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熊本水上村地区

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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